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【メイトコラム】 人生とは常に変化を受け入れていくこと。

ランカルには多くの個性豊かなメイトが在籍しています。
彼ら、彼女らは自分の国を離れて遥々日本にやってきましたが、その生き方にどんな想いを抱えているのでしょうか。
メイトの数だけ理由も違う、それでもその根底を探れば何か共通点が見つかる気がします。

さて、今回のシリーズの始まりは思慮深くて誰よりも優しい心の持ち主である、ペルー出身のメイト、Dee。
日本と自国を行ったり来たりして7年になる彼女が、今回日本にやってきたのはコロナが流行り出すちょうどその時、3月のことだった。

そんな彼女が、今回の日本での状況を経て感じたこと、伝えたいことを話してくれました。

心に余裕を、明日にアクションを

Dee:
「日本に来てすぐに二週間隔離され、必要最低限の買い物にしか行けなかったけど、7年間のうちで初めて違う視点で東京を見ることができていい機会だったわ。
街中にはほとんど人がいなくて、普段のように東京の人混みを避けて歩く必要もないのよ。
わたしにとっては心を落ち着かせるいいタイミングだったと思うの。
それでも突然の予期せぬ事態だったから、これから日本で何をしようか考える時間は少し必要だったわ。

はっきりとした計画はなかったけれど、日本文化をより深く知りたくて戻ってきたんだから、この機会をしっかり逃さないようにしなくちゃって思ってるわ。
私は建築やそれに関する伝統的なものから現代アートとの融合にまで興味があるの。
そして、“どうやったら幸せをもたらしてくれる素敵な家を描くことができるんだろう?”
いつもそんな疑問でいっぱいなのよ。」

元々はエンジニアの仕事をしていたDee。
当時は仕事柄もありとても論理的な考え方をしていたそうです。
しかし、その間にも視覚芸術への強い興味関心があると感じていたため、すぐに仕事を辞め建築の勉強を始めました。

Dee:
「勉強を始めてからは、どうやったら人々がより快適で幸せに暮らせるのかを考えることに集中していたの。
そして気付いたの、これは『禅』の精神的な考え方に深く関わっているんだってことを。」

どんな選択も自分次第

Dee:
私が禅が私の興味に深く関わっていることに気付けたのは、InstagramやTwitter、YouTubeなどの世の中に溢れるたくさんの情報を通して日本文化を知ることができたから。
でもこれはただただ見てただけじゃ得られないと思うわ。
もしあなたも、世の中に溢れるものから自分の生き方に対しての何かヒントが欲しいと思うなら、探さなくちゃ。
簡単なことじゃないけど、小さなアイデアを拾ってその奥に何が隠れているのか自力で見つけ出さなくちゃいけない。

 

you have to do your research, and look for them a bit. It is not like I walk down the street and embrace every idea that I see. But, you have to find one tiny idea and you have to open the door to explore what is behind that idea, and that takes a while to do. (Dee 原文)

 

ここで私が見つけた答えが『禅』なんだと思うの。
それは人々の心を豊かに、そしてより穏やかなものへと変えてくれると信じてるわ。」

Dee:
「私たちはいつでも変われる準備をする必要があると思うの。
どんな人生であっても、例えばアルコール中毒や似たような辛い環境にいたとしても、あなた自身が変わろうとしない限り誰も助けることはできない。
これは今私たちが置かれているストレスに囲まれた人生であってもそうよ、変化を受け入れ、新しい変化を恐れず挑戦していくかどうかはあなた次第なのよ。」

 

Well I think that people just need to be ready to change. Like with anything in life, like if you have a drug addiction, or alcohol problem, nobody can help you until you decide for yourself that it is time to quit. So, it is the same if you have a stressful life, it is up to you to change that. (Dee 原文)

 

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様々な変化や多様性に囲まれながらも、前向きに自分の気持ちに正直に、そして勇敢に毎日を過ごしている彼女からの言葉だからこそ、私の心に強く訴えるものがありました。

いろいろな変化への適応が必要になる毎日、目の前の忙しさやストレスと付き合っていくことに必死で、できるだけ変わらない日々を送りたいと願う気持ちもあると思います。
それでも自分の中に小さなきらめきがある限り、心に火を灯して挑戦していこうと勇気づけられた気がします。